ストレージ プールの作成

ここでは、ストレージ プールを作成する方法について説明します。

以前に Synology NAS でストレージ プールが作成されていない場合は、[ストレージ マネージャー] > [ストレージ]に移動し、[今すぐ作成] ボタンをクリックしてストレージ プールとボリュームの作成を開始できます。初回作成ウィザードが、手順をご案内します。

はじめる前に

  • ドライブは Synology NAS と互換性があるもので、かつSynology 製品互換性リストに載っているものを使用することを推奨します。リストにないドライブを使用すると、システムの安定性に影響を及ぼしてデータを損失する可能性があります。
  • 特定の Synology NAS モデルのみが、M.2 NVMe SSD を使用してストレージ プールを作成することをサポートします。M.2 フォーム ファクタがホットプラグ接続に対応していないということを忘れないでください。したがって、Synology NAS から M.2 SSD を挿入または削除する前にシステムの電源を完全に切らなければなりません。
  • ストレージ プール生成に使用されるドライブが重要なデータを持っていないことを確かめてください。作成中に既存のデータはすべて消去されます。
  • [ストレージ マネージャー] > [HDD/SSD] をチェックして、ストレージ プール生成に使用されるドライブが正常なステータスにあることを確かめてください。
  • ストレージ プールは同じタイプのドライブで構成されなければなりません。つまり、SATA ドライブと SAS ドライブ、または SSD と HDD を組み合わせてストレージ プールを作成することはできません。
  • RAID Group をサポートする Synology NAS モデルでは、複数の RAID アレイRAID 5RAID 6、または RAID F1 ストレージ プールに持つことができます。
    • 同一ストレージ プールに属する RAID アレイは、同じ RAID タイプ (RAID 5、RAID 6、RAID F1 など) になります。
    • RAID アレイあたりの最大ドライブ数は 6、12、16、20、または 24 台です。最大ドライブ数は、ストレージ プールを構築するときに設定できます。後からその数を変更することはできません。
    • RAID アレイにすでに最大数のドライブが割り当てられている場合は、ストレージ プールに次に追加されるドライブは新しい RAID アレイに割り当てられます。新しい RAID アレイには、特定の RAID タイプに必要な最低台数のドライブが含まれている必要があります(RAID 5 および RAID F1 には 3 台、RAID 6 には 4 台)。

ストレージ プールの作成

ストレージ プールを作成する:

  1. [ストレージ マネージャ] を起動します。
  2. [ストレージ] ページに移動して、[作成] > [ストレージ プールの作成] の順にクリックします。
  3. ストレージ プールのプロパティ設定:
    • RAID タイプ:ストレージ プールを保護する RAID タイプを選択します。
      RAID タイプによって、提供するデータ保護のレベルと機能が異なります。詳細は、RAID タイプを選択を参照してください。ドロップダウン メニューから RAID タイプを選択すると、次の情報が表示されます。
      • ドライブの最小数:このフィールドには、選択された RAID タイプに必要なドライブの最小数が表示されます。
      • ドライブ フォールト トレランス:このフィールドには、選択した RAID タイプに対して許可されている障害発生ドライブの最大数が表示されます。
    • ドライブ タイプ:このフィールドには、取り付けられている SSD または HDD のドライブの種類が表示されます。(このフィールドは特定の Synology NAS モデルにのみ表示されます。)
    • ストレージ プールの説明 (オプション):このストレージ プールの説明を提供してください。
  4. ドライブを選択して展開し、[次へ]をクリックします。
  5. ウィザードに従って終了してください。

注:

  • DSM 7.0 以降、新しく作成されたすべてのストレージ プールには、複数ボリュームのサポートが付属するため、柔軟性が向上します。1 つのストレージ プールに 1 つまたは複数のボリュームを作成し、ボリュームごとに異なる容量を割り当てることができます。
  • 特定のドライブを使用してストレージ プールを作成したいが、ドライブがストレージ プール作成ウィザードに表示されない場合は、[HDD/SSD] に移動してドライブの状態を確認してください。
  • SHR (Synology Hybrid RAID) は特定の Synology NAS モデルでのみ利用可能です。
  • RAID Group 機能は特定の Synology NAS モデルでしかご使用いただけません。
  • ストレージプールの RAID タイプが RAID 5、RAID 6、RAID F1、SHR (3 ドライブ超) または SHR-2 である場合、システムはそのストレージプールに自動的にドライブ チェックを実行し、アクセス速度を高め、データ回復力を上げます。

ストレージ プールの情報を表示する:

ストレージ プールを作成したら、 をクリックして、その状態、容量、およびその他の情報を表示できます。

  • RAID タイプ
  • Data scrubbing の情報
  • ドライブ情報
  • Hot spare の情報

表示される正確な情報は、ストレージ プールの実際の状態によって異なります。たとえば、[提案] フィールドには、ボリューム キャッシュまたは SSD キャッシュに対してアクションを実行することを推奨するかどうかのみが表示されます。

ストレージ プールを削除

もはや必要のなくなったストレージ プールを削除することができます。ストレージ プール上のデータは、そのボリュームおよびボリューム上のすべての共有フォルダとパッケージを含めて、すべて永久に削除されます。ストレージ プールを削除する前にデータのバックアップをしてください。

ストレージ プールを削除する:

  1. [ストレージ マネージャー] [ストレージ] を選択します。
  2. 削除したいストレージ プールを選択し、その右上の省略アイコンをクリックしてください。
  3. [削除] を選択してください。
  4. ポップアップ ウィンドウの指示をお読みください。
    • パッケージまたは共有フォルダがさらなる操作を要求したために続行することができない場合、[OK] をクリックしてウィンドウを閉じ、最初にこれらの操作を完了してください。
    • ストレージ プールを削除する場合は、[削除] をクリックして続行してください。
      • いくつかのサービスは、ストレージ プール削除後に部分的にあるいは完全に利用不可能になることがあります。影響を受けるサービスのリストをチェックしてください。続行を希望する場合、[すべてのデータを消去] をクリックします。
  5. DSM アカウントのパスワードを入力して、[送信] をクリックして確認します。

削除のプロセス中に、ストレージ プールのステータスが [削除中] に変わります。プロセスが完了すると、ストレージ プールは [ストレージ] ページに現われません。

注:

  • ストレージ プールの削除が完了するまでは、システムをシャットダウンしないでください。
  • DSM のいくつかのサービスおよびパッケージはストレージ プールの削除中に一時的に利用できなくなることがあります。より詳細な情報は、この記事を参照してください。
はじめる前に
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ストレージ プールを削除