Hybrid Share フォルダのセットアップ
Hybrid Share により、ファイルとフォルダを Hybrid Share フォルダ (C2 Storage のストレージ スペースに指定されている) にすべて保存できます。
Hybrid Share フォルダのセットアップ
Hybrid Share フォルダは使用する前に、初期化しておく必要があります。最初のセットアップでは、Hybrid Share フォルダを Synology NASにマウントするかあるいは既存の共有フォルダを Hybrid Share フォルダに変換する必要があります。
はじめる前に:
- [コントロール パネル] > [地域オプション] > [時間] > [時間の設定] で、時刻と日付を Synology NAS と同期するネットワーク タイム サーバーを指定します。これにより、各 Synology NAS は、共通のシステム時刻に基づいて、同じ Hybrid Share フォルダにローカルの変更をアップロードできます。
- administrators グループに属するアカウントのみが、Hybrid Share フォルダを Synology NAS 上にマウントする権限があります。
Hybrid Share フォルダをマウント:
Hybrid Share フォルダを Synology NAS にマウントして、 C2 Storage 上のストレージ スペースを初期化することができます。Hybrid Share フォルダが既に初期化されている場合、それを他の Synology NAS デバイスにマウントして、フォルダで一元的に保存されたデータを共有することができます。
- [コントロール パネル] > [共有フォルダ] を選択します。
- [作成] > [Hybrid Share フォルダのマウント] をクリックします。
- [開始] をクリックします。
- Synology アカウントの資格情報でサインインして Synology NAS を認証し、C2 Storage デバイス上の Hybrid Share フォルダにアクセスします。
- Hybrid Share フォルダを暗号化するか、あるいは続行して復号化します。
- これが Hybrid Share フォルダの最初のセットアップの場合、新しい暗号キーを入力して確認してください。
- Hybrid Share フォルダが既にセットアップされている場合は、復号化のために暗号キーを入力するかインポートしてください。
暗号化:
- 暗号化キーに等記号(=)、カンマ(,)、コロン(:)を使用することはできません。
- 一度作成した暗号キーは変更できません。
- 暗号キーが失われると復元することができません。キーは、マウントされた Hybrid Share フォルダではなく、安全な場所に保存してください。
- 情報セキュリティを確保するために、暗号化されたデータにはキーなしではアクセスできません。実装されたアルゴリズムは対称的なので、同じキーが、
- 暗号化と復号化に使用されます。
- 同じ Hybrid Share フォルダを複数の Synology NAS デバイスにマウントするために使用されます。
- Hybrid Share は、クライアント側を暗号化してデータセキュリティを確保し、高度暗号化標準 (AES) 256ビット暗号化を使用して不正アクセスを防ぎます。データはすべて、C2 Storage にアップロードされる前にローカルで暗号化されます。
- Hybrid Share フォルダのローカル情報を設定:
- ローカル フォルダ名を入力します。
- 同じ Hybrid Share フォルダに、それぞれのローカル デバイス上で異なるフォルダ名を与えることができます。
- Hybrid Share フォルダの名前は、1~32 文字で指定します。
- Hybrid Share フォルダの名前に以下の文字は使用できません:! " # $ % & ' ( ) * + , / : ; < = > ? @ [ ] \ ^ ` { } | ~
- Hybrid Share フォルダ名の最初の文字にハイフン (-) またはスペースは使用できません。また、最後の文字にスペースは使用できません。
- 特定の名前 (例えば、MailPlus、photo) は、パッケージ使用のために予約されているので、Hybrid Share フォルダ名として使用することができません。
- 説明を入力します。この欄はオプションです。最大 64 文字の Unicode が表示可能です。
- Hybrid Share フォルダをマウントする Btrfs ボリュームを選択します。
Hybrid Share フォルダ名を入力:
- 必要に応じて、以下のオプションの 1 つ以上にチェックを入れます。
- 「マイ ネットワーク プレース」でこのフォルダを非表示にする:このオプションを有効にすると、Windows File Explorer の「ネットワーク」の下に Hybrid Share フォルダを表示しません。
- 無許可のユーザーにサブフォルダとファイルを見せない:このオプションを有効化すると、読み取り権限のないユーザーが SMB プロトコル経由で Hybrid Share フォルダ内のサブフォルダーまたはファイルにアクセスすることを防止できます。
- ごみ箱を有効にする:このオプションを有効にすると、今後取得が必要になる場合に備えて、削除されたファイルを #recycle サブフォルダに保存できます。このサブフォルダ中のファイルは Hybrid Share フォルダに同期されます。ごみ箱のアクセスを、administrators グループに属するユーザーのみに制限できます。
- 予約されたローカル キャッシュ サイズを指定します。
ローカル キャッシュ:
- 予約されたローカル キャッシュ サイズ:
- 少なくとも 500 GB でなければなりません。
- C2 Storage 上の Hybrid Share フォルダの割当、あるいはボリュームで利用可能な容量を超過することはできません。
- マウントされた Hybrid Share フォルダが C2 Storage デバイスにアップロードするべき大量のデータがある場合、ローカル キャッシュの使用量が予約されたサイズを超過して、ボリュームの利用可能な容量を占めることがあります。アップロードが完了すると、使用された容量が徐々にリリースされます。
- 予約されたローカル キャッシュ サイズ:
- 設定を確認します。
- これが Hybrid Share フォルダの最初のセットアップである場合:
- [次へ] をクリックします。
- ユーザー権限を構成し、次に [完了] をクリックします。
- Hybrid Share フォルダが既にセットアップされている場合は、[完了] をクリックします。
- これが Hybrid Share フォルダの最初のセットアップである場合:
共有フォルダを Hybrid Share フォルダに変換:
Synology NAS 上の既存の共有フォルダを Hybrid Share フォルダに変換して、 C2 Storage 上のストレージ スペースを初期化することができます。変換が完了すると、共有フォルダ中のファイルおよびフォルダーはすべて C2 Storage デバイスの Hybrid Share フォルダに自動的にアップロードされます。
- [コントロール パネル] > [共有フォルダ] を選択します。
- 変換する共有フォルダを選択します。
- [アクション] > [Hybrid Share フォルダに変換] をクリックします。
- [開始] をクリックします。
- Synology アカウントの資格情報でサインインして Synology NAS を認証し、C2 Storage デバイス上の Hybrid Share フォルダにアクセスします。
- Hybrid Share フォルダ用に新しい暗号キーを入力して確認します。
- Hybrid Share フォルダ用に予約されたローカル キャッシュ サイズを指定します。
- [変換] をクリックして設定を確認し、変換を開始します。
注:
- 変換する共有フォルダは、C2 Storage デバイス上の Hybrid Share フォルダの割当よりも大きくすることはできません。
- 変換の前に、システムは、共有フォルダ中のファイルをすべて素早くスキャンして、共有フォルダを一時的にアクセス不能にします。スキャンが完了すると、これらのファイルは再びアクセス可能になります。
- 高度なデータ整合性が有効化されたデータ チェックサムを持つ共有フォルダは変換できません。なぜなら、Hybrid Share がこの機能をサポートしていないからです。
- 共有フォルダ割当を有効化された共有フォルダは変換することができます。しかし、変換処理がスタートしたら、共有フォルダ割当の機能は無効化されます。
Hybrid Share フォルダにデータを保存してアクセスする
次の方法を使用して Hybrid Share フォルダにデータを保存してアクセスできます。
- SMB/CIFS、AFP、NFS、FTP など、サポートされているファイルプロトコルでアクセス。
- File Station でファイルにアクセスします。
- Synology Drive、そのモバイル アプリケーション、またはデスクトップ クライアントでアクセス。Hybrid Share フォルダを Synology Drive Admin コンソールのチーム フォルダとして有効にしておく必要があります。
マウントされた Hybrid Share 共有フォルダへの変更 (新しいファイルおよびフォルダの追加、ファイルの内容の編集、ファイル属性の修正、およびファイルやフォルダの削除を含む) は、C2 Storage の Hybrid Share フォルダに自動的にアップロードされ、そこから同じ Hybrid Share フォルダがマウントされたすべての Synology NAS デバイスに同期されます。