Link Aggregation
Synology NAS はマルチ LAN に対応しており、Link Aggregation テクノロジーを採用することによりこれらの LAN インターフェイスを結合します。Link Aggregation は接続が切断されてもネットワーク接続を維持するために、複数のネットワーク インターフェイスをまとめ、トラフィック フェイルオーバーを提供することで、Synology NAS の帯域を広げます。
LAN インターフェイスが結合されると、「Bond」という名前の新しいインターフェイスが、[コントロール パネル] > [ネットワーク] > [ネットワーク インターフェイス] に表示されます。これは他のインターフェイス(LAN または PPPoE など)と同じように調整できます。
注:
- Link Aggregation は、2つ以上の LAN ポートがあるモデルでのみ利用できます。
- Link Aggregation を有効にすると、ネットワーク トラフィックが自動的に調整され、それぞれ接続されているデバイスとのバランスが保たれます。
- ネットワーク インターフェイスが複数のスイッチに接続されている場合は、スイッチポートが同一の LAN または VLAN にあるか確認してください。
Link Aggregation で複数の LAN を結合する:
- [コントロールパネル] > [ネットワーク] > [ネットワーク インターフェイス] を選択します。[作成] > [Bond を作成] をクリックします。
- モードを選択してください。
モードの説明:
- Adaptive Load Balancing:このモードは、スイッチが Link Aggregation をサポートしているかどうかに関わらず、Synology NAS によってやり取りされるネットワーク トラフィックを最適化します。突然のエラーを防ぐために、サポートしている場合であってもスイッチで Link Aggregation を有効にすることはお止めください。
- IEEE 802.3ad ダイナミック Link Aggregation:このモードでは、Synology NASによって送受信されるネットワーク トラフィックを最適化するため、スイッチで IEEE 802.3ad (Dynamic) Link Aggregation (LACP、802.1AX) が有効になっている必要があります。複数のスイッチが使用されている場合は、これらのスイッチはスタック可能であり、正しく構成されていなければなりません。
- バランス XOR:このモードでは、Synology NAS によって送受信されるネットワーク トラフィックのバランスを取るため、スイッチで Static Link Aggregation が有効になっている必要があります。複数のスイッチが使用されている場合は、これらのスイッチはスタック可能であり、正しく構成されていなければなりません。スイッチが Link Aggregation をサポートしていない場合は、Synology NAS によって送信されるトラフィックはバランスが調整されます。このモードでは、失われたリンクは検出できますが、その原因までは分かりません (例:Ethernet ケーブルが外れているのか、スイッチが正しく構成されていないのか)。
- アクティブ/スタンバイ:Synology NAS に network fault tolerance を提供します。つまり、アクティブ ネットワークがダウンすると、別の LAN ポートの1つが引き継いでネットワーク接続を持続します。このモードは、スイッチを構成しなくても、または IEEE 802.3ad Link Aggregation に対応したスイッチでも選択できます。
Open vSwitch を有効にしている場合は、次のいずれかのモードを選択できます。
- バランス SLB:このモードは特定のネットワークスイッチを必要とせずにネットワークトラフィックのバランスを取り、2づのスイッチを接続できます。
- バランス TCP:このモードは Dynamic Link Aggregation (IEEE 802.3ad LACP) として設定されたスイッチの接続を可能にします。複数のスイッチが使用されている場合は、これらのスイッチはスタック可能であり、正しく構成されていなければなりません。
- アクティブ/バックアップ モード:このモードでは、2 つのネットワーク インターフェイスを使用して、Synology NAS に network fault tolerance を提供します。アクティブ ネットワーク インターフェイスに不具合が生じると、別のネットワークインターフェイスが引き継いでネットワーク接続を持続します。このモードはスイッチを構成せずに選ぶことができます。
- Link Aggregationを作成するためのインターフェイスを選択します。
- IP 設定を行います。必要であれば、VLAN を有効にすることもできます。[適用] をクリックして、変更内容を保存します。
- 完了すると、新しいインターフェイス Bond 1 がネットワーク インターフェイスリストに表示されます。





Link Aggregation の設定を編集する:
- Link Aggregation モードを変更したり、物理的デバイスの情報を表示するには、[コントロール パネル] > [ネットワーク] > [ネットワーク インターフェイス] を選択します。
- Bond 1 というインターフェイスを選択し、[編集] ボタンをクリックします。
- 対応するタブを選択して設定を変更します。

Link Aggregation を削除する:
- [コントロールパネル] > [ネットワーク] > [ネットワーク インターフェイス] を選択します。
- インターフェイス Bond 1 を選択し、[削除] ボタンをクリックします。
- 完了すると、2 つに区分された LAN インターフェイスがネットワーク インターフェイス リストに表示されます。

